マテハン総合メーカー!(株)オカムラ様のショールーム見学に行ってきました(デジタルマーケティング担当) 『①コンチェスター/ロータリーラック編』
2023年2月13日
カナデン社員ブログ
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当社社員がメーカーを訪問し、当社取扱製品を実際に体験する「カナデン社員体験レポート」。
今回は、株式会社オカムラ様にデジタルマーケティング担当の3名が訪問してきました。
伺ったのは、静岡県御殿場市にあるショールーム『LUX (ルクス)』。
こちらのショールームには主に物流システム関連製品が展示されており、自動倉庫やロータリーラックのデモ体験が可能です。
オカムラ様は「豊かな発想と確かな品質で、人が活きる環境づくりを通して社会に貢献する」をミッションに、オフィス家具や店舗什器、物流システム・車両のトランスミッションなどの幅広い製品を製造されています。
今回は、ショールーム見学時の流れや展示製品のご紹介、今後の自動倉庫について教えていただきました。
本記事を第1回として、3回にわたってご紹介していきます。
マテハン総合メーカー!(株)オカムラ様ショールームの全容とは?
取材陣
本日はよろしくお願いいたします。
オカムラ担当者様
こちらこそよろしくお願いいたします。最初にこちらの部屋で当社のご紹介とショールームの紹介動画を上映しますね。
取材陣
動画で見るととてもわかりやすいですね。オカムラ様が日本で初めてオートマティック自動車を製造されたのは知りませんでした!ロータリーラック(自動倉庫システム)も1970年代に発売されているなんて、時代を大きく先取りしていますね。
オカムラ担当者様
そうですね。ロータリーラックは長い歴史の中で改良を積み重ねていて、今でもオカムラの主力製品です。では、ショールームに移動して、実際の製品を見てみましょう。
取材陣
おー!こちらの部屋から直接ショールームに行くことができるんですね!カラフルなコンテナが置いてあって、とてもかわいいです
オカムラ担当者様
製品を紹介する前に、こちらのオープニングをどうぞご覧ください。
取材陣
わぁ、音楽と一緒にカラフルな映像が床に映し出されてる!アトラクションみたいで気分が上がりますね!概要も一緒にアナウンスされるんですね~。
オカムラ担当者様
お楽しみいただけましたか?ここからは営業の私たちが実際の動きをお見せしながら、製品の詳細を説明させていただきます。
入出庫能力のお悩み解決!シャトルタイプの保管・仕分け自動倉庫システム『コンチェスター』
オカムラ担当者様
まずは「コンチェスター」についてご説明します。一般的な自動倉庫と違って、各段にシャトルがあることが特徴です。各段のシャトルが独立して動くので、コンテナをスピーディーに入出庫できます。
取材陣
各段で前後のラックを繋ぐようにシャトルが走っているのですね。結構大きなシャトルですね。
オカムラ担当者様
シャトルが大きいので、いろいろな大きさのものを運ぶことができるんですよ。また、ダンボールからコンテナまで、さまざまな荷姿にも対応しています。奥の棚は手前・奥と荷物を2列にしておくこともできるので、収納力も高いです。
取材陣
1つのラックに2列の荷物が置けるんですね。荷物の管理はどのように行っているんですか?
オカムラ担当者様
荷物についたバーコードをコンベヤの横に設置されたリーダーで読み取って判別し、在庫数や保管場所の情報をパソコンで集約しています。 荷物の大きさや空きスペースを考慮して保管場所を自動で判断していて、必要な荷物をパソコンで指定すれば、すぐに呼び出すことが可能です。 荷合わせや整列出庫の用途に利用されることが多いですね。出荷エリアまでコンベヤを伸ばして、積載順になるように出庫することもできますよ。
取材陣
出庫の順番まで制御できるのですね!驚きです!作業する人は届いた荷物をそのままの順でトラックに載せればいいので、効率よく積み込み作業ができそうです。
オカムラ担当者様
コンベヤ以外にも搬送ロボットなどの物流に関わるマテハン製品を幅広く取り扱っているので、使用用途に合わせて物流をデザインすることができます。搬送ロボットについては後ほどご説明しますね。
- コンチェスターの特徴
- 保管から検索、整列、仕分けまでを1台で可能
- 各段を走行する「シャトル」と自動昇降入出庫装置の組み合わせで順序良く、高速出庫
- 天井空間を最大限に活用する高層化で、高密度に保管
- 文書保存箱やコンテナなどの定型サイズ以外にも、大小さまざまなダンボールケースをフリーロケーションで無駄なく収納可能
保管から仕分けまで多目的に活用可能な自動倉庫システム『ロータリーラック』
オカムラ担当者様
続いて「ロータリーラック」のご説明です。最初に少しお話ししましたが、1978年から40年以上扱っているオカムラの代名詞的な製品で、実績も豊富です。 先程ご紹介したコンチェスターと同じく保管・仕分けを得意とする製品ですが、 ロータリーラックは荷物自体が入出庫口まで動くのが特徴です。
取材陣
大きな棚が水平方向に一斉に動き出すのは壮観ですね。
オカムラ担当者様
トレーの外側に車輪がついていて、レーン上で回転するような仕様です。 荷物は各レーンのトレー上に載せるのですが、トレーの手前側が山になっており、遠心力で荷物が飛び出ないような設計になっているんです。 大震災の際も荷物が落下するようなことはありませんでした。電源さえ復活すれば利用可能(棚が崩れていない前提)なので、BCP対策にもなります。
取材陣
このトレーに荷物を載せて出庫口まで搬送するんですね。トレーの大きさによって搬送可能な荷物も変わってくると思うのですが、他の大きさのトレーもあるんでしょうか?
オカムラ担当者様
他の大きさもありますよ。標準で10段階の大きさを用意しており、標準以外の大きさにも対応しています。搬送可能な重さも通常は30㎏までですが、それ以上の重い荷物でも対応できますよ。また、冷凍・高温環境に対応している仕様もあるので、搬送物の大きさや重さ・使用環境に合わせたご提案が可能です。
取材陣
荷物を引き上げるリフターは、横の列で荷物を待機させるようになっているんですね。
オカムラ担当者様
物流の自動化において、リフターが能力のボトルネックになることが多いんです。そこで、以前はなかったリフトの隣にレーンを設けて、一時置きができるように改良しました。更に効率や能力を向上できるよう、日々改良を重ねて機能追加を行っています。
取材陣
スムーズに荷物を運搬するために機能も随時追加されているんですね。手前にあるこの装置は何ですか?
オカムラ担当者様
これはロータリーラックとは別の製品なのですが、コンテナを積んだり、ばらしたりできる装置です。コンテナを収納する際に人の手を介さず行うことができます。
- ロータリーラックの特徴
- 入庫された商品を一時保管し、出荷単位で仕分けをし、順序よく出庫可能
- 保管物をトレイで受ける機構のため、荷姿を問わず多種多様な商品の取扱が可能
- 12m までの高層化が可能で上部空間を有効活用。平置棚に比べ、スペース効率は30% 以上アップ
- 標準仕様の他に、-30℃までの冷凍環境や、60℃までの高温環境など、幅広い温度帯にも対応可能
第1回の『コンチェスター/ロータリーラック編』はここまでとなります。
第2回は「オートストア編」です。
どうぞご期待ください!