EV急速充電器工事込み概算費用を公開!!工事で抑えるべきポイントもご紹介します!
いざ、EV急速充電器を導入しようと思ったら、機器のみでは活用できません。EV急速充電器本体に電源を送るための電源設備や場所の確保、また、特殊環境下(例:塩害地域や豪雪地帯など)を必要とする場合の設置条件など、設置場所によって大きく費用が変化します。そこで、設置工事で抑えるべきポイントをご紹介します。
EV急速充電器の導入場所!企業のEV急速充電器採用がカーボンニュートラル成功のカギ!?
最近よく街中でも見かけるようになりました、電気自動車(EV)。一般家庭のみならず、企業の営業車や公共交通機関にも採用されるなど著しい取り組みとなっています。その背景として日本のみならず世界で推し進めている環境への配慮があります。日本国内でも環境への配慮としてSDGsを掲げ、数多くの企業が取り組んでいるのではないでしょうか。その一環として「脱炭素社会(カーボンニュートラル」への取り組みを意識しているのではないでしょうか。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から森林などによる吸収量を差し引いて「実質ゼロ」になった社会を指します。「2050年カーボンニュートラル」という120ヵ国以上が取り組む世界共通の目標を実現するためには、二酸化炭素を排出するガソリン自動車を脱却し、環境に優しい電気自動車の普及を拡大する必要があるのです。しかし電気自動車の普及率が上がることで動力源である電気を供給するインフラが整っていないのが現状です。2022年現在EV充電器の設置場所として多く導入されているのは、公共施設や遊園地、サービスエリア、コンビニエンスストアです。
多くの企業が電気自動車を採用し始めている最中ですが、EV充電器の自社ビル駐車場への設置や工場内の設置など、まだまだインフラ設備が整っていないのではないでしょうか。各企業のインフラ整備が整い、EV充電器の設置が進めば更にカーボンニュートラルが加速するのではないでしょうか。
EV充電器設置に必要な設備とは!?「高圧変電設備キュービクル」
ビルの駐車場や屋上、工場の敷地内に変電設備と書かれた箱を見たことがあるのではないでしょうか。その箱は「キュービクル」と言い、発電所から送られてくる6,600Vもの電気を、ビルや工場で使える電気に変圧するものとなります。正式名称は「キュービクル式高圧受電設備」です。EV急速充電器でもこのキュービクルが必要となります。電力会社との電気供給契約が50kW以上、つまり多くの電気を使用することになる施設やビル、工事には必ず必要となりますが、EV急速充電器導入でも電力会社との契約変更が必要になる場合がございます。その際には高圧電力を必要とするためキュービクル設置も必要不可欠になるでしょう。
これだけは抑えときたい!EV充電器工事前に抑えるべきポイント4選をご紹介
EV充電器の費用感は分かったけど、設置工事費用はどのぐらいかかるの?そんな設置工事前に抑えるべきポイントをご紹介し、設置工事費用感の参考にしてください。
ポイント1:キュービクル内受変電設備の改造
EV充電器の導入条件の1つ目は、屋外に設置されているキュービクル内の変圧器容量が新に加わる充電器の容量を満足できるか否かです。変圧器容量が足りない場合は、変圧器の交換や追加が必要となり、より費用が高くなる傾向があります。
ポイント2:キュービクルから分電盤までの距離
EV充電器の導入条件の2つ目は、キュービクルの設置場所と充電器を接続する分電盤までの距離があります。キュービクルから分電盤までの距離が長くなるほど、より費用が高くなる傾向があります。
ポイント3:分電盤から設置までの距離
EV充電器の導入条件の3つ目は、EV充電器の設置場所と分電盤までの距離です。EV充電器と分電盤までの距離が遠いほど、より費用が高くなる傾向があります。
ポイント4:設置位置/場所(地盤の種別など)
EV充電器の導入条件の4つ目は、EV充電器の設置場所です。EV充電器の設置にコンクリート基礎が必要か否かや、 EV充電器を地下駐車場に置きたいのか、などにより費用が変わってきます。
EV急速電器設置工事の概算費用をお見せします!
●標準工事概算費用
(20m構成概算費用)
35kVA | 25kVA | 10kVA | |
---|---|---|---|
機器 | 約¥3,100,000 | 約¥2,900,000 | 約¥1,900,000 |
基礎工事 | 約¥420,000 | 約¥420,000 | 約¥330,000 |
機器設置 | 約¥90,000 | 約¥90,000 | 約¥90,000 |
土木工事費 | 約¥280,000 | 約¥280,000 | 約¥250,000 |
配線工事費 | 約¥750,000 | 約¥650,000 | 約¥560,000 |
電源工事費 | 約¥550,000 | 約¥510,000 | 約¥480,000 |
廃棄物処理 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
管理費 | 約¥430,000 | 約¥400,000 | 約¥380,000 |
合計 | 参考費用 概算¥5,620,000 |
参考費用 概算¥5,250,000 |
参考費用 概算¥3,990,000 |
●標準工事概算費用
(※基礎工事なし/土木工事なし/電源工事なしの取付工事のみ)
35kVA | 25kVA | 10kVA | |
---|---|---|---|
機器 | 約¥3,100,000 | 約¥2,900,000 | 約¥1,900,000 |
基礎工事 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
機器設置 | 約¥150,000 | 約¥150,000 | 約¥150,000 |
土木工事費 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
配線工事費 | 約¥180,000 | 約¥160,000 | 約¥150,000 |
電源工事費 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
廃棄物処理 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
管理費 | 約¥180,000 | 約¥180,000 | 約¥180,000 |
合計 | 参考費用 概算¥3,610,000 |
参考費用 概算¥3,390,000 |
参考費用 概算¥2,380,000 |
●算出条件
・基礎工事とは、型枠/生コン打設/アンカーを指し基礎は別途となります。(鉄筋あり・後施工アンカー含む)
【備考】鉄筋有り・後施工エアンカー
・機器設置とは、側面入線、アンカー施工を含みます。
【備考】ユニック車利用
・土木工事とは、管路・基礎部掘削を指し、堀削や土木工事は別途となります。
【備考】カッター・常温アスファルト復旧・0.6m土被り/15m
・配線工事とは、地中埋設備配管(2m以内に電源盤が有り露出配線の場合)を指します。
【備考】電線・鋼管・埋設管(FEP)・ブルボックス(SUS)
・電源工事とは、盤改造を指し電源盤改造なしを前提としております。
【備考】変電所停電・主任技術者立合費・改造費他
・廃棄物処理とは、産廃運搬処分を含めないことを前提としております。
【備考】コンクリート・アスファルト合材・残土他
・管理費
【備考】現地調査・打ち合わせ・現場管理他
・対象受電設備の一次側の施工(変更や改造など)は含んでおりません。
・電線材料は手配時の時価による調達な為、価格が変動する場合がございます。
・地上にて建設機械等(ユニック車/堀削機械等)が使用可能な事を前提としております。
・受電設備~発電器までの距離とお路面条件にて費用が変動する場合がございます。
・既設受電設備の改造(加工、ブレーカー設置等)では、既設の条件にて費用が発生する場合がございます。
・平日昼間に作業を行う事を前提としております。
・諸経費、交通運搬費は含んでおりません。
・上記金額は可能な限り工事費を低く抑える事を前提に算出したものです。
・機器費用につきまして、全て課金タイプの参考価格となります。
※上記概算費用はあくまでも参考となります。
現地の条件やご要望内容によって価格が変動します。
現地調査打合せの上、再見積させていただきます。
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