自動倉庫システムのプロにお任せ!APTショールームをご紹介します!(デジタルマーケティング担当)

2022年8月4日

カナデン社員ブログ

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「日本の物流業界の課題」や「今後の自動倉庫の展望」とは?マテハン機器をお伝えします!


当社社員がメーカーへ直接訪問し、当社取扱製品を実際に体験する「カナデン社員体験レポート」。
今回は、株式会社APT様にデジタルマーケティング担当の2名が訪問してきました。
伺ったのは、千葉県習志野市にあるショールーム『KocoLabo(ココラボ)』です。
こちらのショールームは倉庫になっていて、実際に動いているAGV (無人搬送車)や倉庫管理システム(WMS)を見ることができます。
APT様は「倉庫に光を。」をスローガンに物流関連のシステム構築をされております。
今回は、APT様の主力技術である倉庫管理システムを始めとして、AGVやGTP(Goods to Person)についても詳しくお伺いし、「日本の物流業界の課題」「今後の自動倉庫の展望」について教えていただきました。

AGVについて詳しく知りたい方はこちらをチェック⇒物流倉庫をAGV(無人搬送車)で効率化!

自社のマテハン設備の参考に!?倉庫内を有効活用!ストレージシステム『Hive』をご紹介

取材陣  本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、とても広い倉庫ですね。

APTさん はい!ここは物流現場の自働化・省力化を加速する自主的なプロジェクト「Techrum(テクラム)」への参画企業が入っている倉庫なんです。当社の他にもさまざまな物流関連企業がこの倉庫を使用しているんですよ。APTのスペースは壁の向こうにあります。

取材陣  おお!ずいぶん大きな自動倉庫ですね。圧倒されます!

APTさん ありがとうございます!実際の動きを確認できるようなショールームを目指しており、開発の場所としても使用しています。それではまずストレージシステム『Hive』をご紹介しますね。こちらの操作画面の前に立ってみてください。

取材陣  映像が浮き上がっています!

APTさん 昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、非接触式のボタンで操作できるようにしています。指をボタンの位置に持っていくとシャトルが動き出しますよ。

取材陣  動き出しました。ケースが順番に運ばれていきますね!

APTさん ラックの内部にAGVが走っているのですが、対象ケースまで移動するとアームが伸びてケースをピックアップします。他社製品では1レーンに1台のAGVが配置されていて縦移動のみ可能な場合が多いのに対し、Hiveは縦横どちらにでも自由に動くため、1台で広いエリアをカバーできます。故障時には、他の輸送可能なAGVが、故障したAGVのエリアも対応するので、滞りなく作業ができます。

取材陣  シャトルが動いているのを始めて見ましたが、とてもスムーズに移動するのですね。

ATPさん シャトルをスムーズに動かすには減速の制御などが必要なので、このショールームで試行錯誤しています。例えば、揺れに弱い製品などを運ぶ際は、より滑らかな減速が求められてきます。

【特徴】
・1台で縦横の移動が可能なため、
 ラック棚の省スペース化を実現
・減速の制御で様々な物品の搬送に対応
・前後/左右/上下に動くので一台で広範囲をカバー





最適な工程を実現するAGV『クイックトロン』社製棚搬送型AGV『GTP』をご紹介

APTさん 続いてクイックトロン社の製品をご紹介します。クイックトロン社は、棚の下に潜り込んで棚を持ち上げながら搬送するAGVを得意とする企業です。360°の旋回搬送が可能なことも特徴です。最大積載量600㎏で、数十台から数百台規模で採用いただくことが多いです。それでは実際に動かしてみましょう。

取材陣  棚の方向を固定しつつ旋回するのですね。移動の指示はどのように出しているのでしょうか。

APTさん 移動方向の指示や、位置情報のやり取りは地面に貼った二次元コードで行っています。AGVの下に取り付けた画像センサーで二次元コードを読み取り、向きや角度を修正しながら動いています。

取材陣  機敏な動きで、速度も思ったよりも速いですね。どのような運用のイメージでしょうか。

APTさん そうですね。人と同じエリアで作業することは想定していないんです。基本的に、人は作業場から動かず、AGVが該当の棚を探し、持ってくるイメージです。360°旋回を得意とするAGVのため、搬送する棚の前面・後面に物品を収納することが可能です。
また、重労働であった棚奥のラック引き込み作業が不要になります。
今見ていただいているのは棚搬送型AGVですが、パレット搬送型AGVもあります。パレット型は1tまで輸送が可能で、主に製造業向けに利用されます。

取材陣 使用用途によって搬送可能な重量が変わってくるのですね。

 

【特徴】
・360°その場で旋回可能
・搬送能力 棚搬送型AGV  600㎏
 パレット搬送型AGV 1t
・棚の下を移動可能で通路を減らせるため
 スペースを有効活用可能



棚卸しに最適なマテハン設備-搬送分業型AGV『Quick Bin』をご紹介

APTさん こちらはクイックトロン社の新製品で、国内ではここでしか見れないんですよ。5mの棚まで届くリフト付AGVと、棚からの輸送がメインのAGVをセットで使用します。大きい方のリフト付きAGVは一時間あたり60ケースの出し入れが可能で、小さい方のAGVは一時間あたり20~30ケースを搬送できます。各AGVを1対3の割合で導入するとバランスよく運用できますよ。

取材陣 初めて見るタイプのAGVですね。リフト付きAGVが棚からケースをピックアップして、小さいAGVが作業員の前まで運んでくれるのですね。取り出したいケースの判別はケースについた二次元コードでしているのですか。

APTさん そうです。在庫管理システムとも連携ができるので、ケースの場所に加えて、ケース内製品の在庫管理もできます。運用例としては、注文書などに二次元コードが印刷してあり、それをリーダ/ライタで読み取るとリフト付きAGVに指示が飛んでケースを判別して取り出し、小さいほうのAGVで作業員の元まで搬送します。

取材陣 作業員は同じ場所に留まって作業ができるので、作業負担が少なくなりそうですね。

【特徴】
・短距離の上下昇降タスクと長距離の移動タスクを分業
・工事が比較的容易(自動倉庫よりも増設/移設が簡単)
・縦の収納スペースを有効活用可能し、高い保管効率を実現
・搬送能力 リフト付きAGV 60 cs/h
      搬送能力20~25 cs/h



自動倉庫のリニューアルに最適な6つまで一気に搬送可能『CTR』をご紹介

APTさん 続いては『CTR』です。スピードは落ちますが、必要なコンテナを必要な分だけ、収納・搬送することができるAGVです。

取材陣  不思議な形状ですね。複数のコンテナを同時に運べることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

APTさん AGVに最大6個まで荷物を積むことが可能なので、それぞれ指定の棚に行ったらピックアップから荷下ろしまでを一台でできます。最大引き込み重量は30Kgまでなので、比較的軽量な荷物を扱う通販の物流倉庫で使われることが多いですね。コンベアの高さに合わせた運用も可能なので前述のHiveとも相性抜群で連携可能です。

取材陣  複数個積めることで、この棚ではA製品をピックアップして、この棚ではB製品を荷下ろしして、作業台にはA製品を荷下ろしする、など複雑な作業が可能なのですね。物を取りに戻る時間や置きに行く時間が短縮されそうです。

【特徴】
・最大6個までの荷物を同時搬送、個別荷下ろしが可能
・4.5Mの高さまで保管ができ、空間利用効率上昇
・必要なSKU(コンテナ)のみをピッキングすることで
 高い物流効率を実現
・コンベアへの荷下ろしが可能



これぞマテハン機器の王道-シンプルな無人フォークリフト『Slim AGV』をご紹介

APTさん 次は無人フォークリフトの『Slim AGV』です。

取材陣  フォークリフトから愉快な音楽が流れてきてますね。

APTさん 音楽は自由に選べるんですよ。(笑)日本では安全基準が高いので、音を鳴らすようにしています。AGVは人と同じ空間で作業することが多いため、安全確保は大切ですね。ちなみにこのフォークリフトはCE(ヨーロッパ)の認証を得ているため、安全面への配慮も安心できます。その他、安全を確保するためにも、テープや安全柵などで区切りを設けて運用することも多いですよね。

取材陣  他の無人フォークリフトに比べるとかなりシンプルな見た目ですね。

APTさん そうですね。必要最低限の機能しかないので、その分価格も安くなっています。自動走行時は、フォークリフト上部のセンサーを壁に取り付けた反射板に反射させ座標を把握しながら、決められた走行ルートをなぞって移動しています。基本は自動走行ですが、パソコンやジョイコンを使用した手動操作も可能です。

取材陣  あ、今となりの『パレットシャトル』にパレットを置きましたね!

APTさん 無人フォークリフトとパレットシャトルを連携させて、到着信号をやりとする全自動輸送も現在研究を進めています。




【特徴】
・最低限の機能のみで、他無人フォークリフトに比べて安価
・車体が小さく、旋回半径が最小
・可搬重量 1,400㎏








多くの在庫を一元管理、一台で縦横を自由に走行!『パレットシャトル』をご紹介

APTさん 本製品は、パレットが収納されている下段のレールをAGVが走行します。そのためレール用の面積を必要とせずに場所の有効活用が可能です。

取材陣  同じスペースでもより広く使えそうですね!横に曲がるときはシャトルの高さが変わって、違う高さに付けられたタイヤが働くようになっているのですね。
90°方向転換する際は、シャトルのタイヤが切り替わることで、レール切り替えをおこない進行方向が変わるしくみです。

APTさん そうです。縦移動・横移動が1台で可能なので、荷繰りが簡単なことがこの製品の特徴です。今はラックが一段しかありませんが、二段、三段と上に伸ばすこともできます。荷姿にもよりますが、だいたい三段でお使いいただくことが多いです。

取材陣  一段でもかなり収納力が見込めそうですが、三段も載せられるのですね。パレットの搬送先はどのように判断しているのでしょうか。

APTさん パレットシャトルでは、各場所に貼られたバーコードを読み取りながら運んでいます。動きは速くないのですが、保管効率がよく、省スペース化も実現しました。






【特徴】
・天井高の有効活用によって保管を効率化
・前後/左右/上下に動くので一台で広範囲をカバー





マテハン設備のご相談から自動倉庫のリニューアル開発から検証まで可能なショールーム『KocoLaboココラボ』

取材陣  あらためて様々なAGVを見学できる充実したショールームですね。

APTさん そうですね。ここでシステム開発も行っているので、実際にお客さんが使っている機械を持ち込んでもらって連携を確認したりもできますよ。今年の5月にショールームを公開したばかりですが、沢山の方にご来訪いただいております。

取材陣  やはり実際に見てみないとわからないことも多いですよね。質問なのですが、すでに自動倉庫やAGVを導入している企業からはどんなご相談がくることが多いのでしょうか。

APTさん そうですね…すでに導入されている企業様ですと、現在のシステムがブラックボックス化していて、入替をしようにも現状の動きやシステム構成が解析できないことが課題になっていることが多いです。その点、APTではシステム構築を強みとしていますので、既存のロボットの動きやシステムの背景を見て再現することが可能です。また、敷地内に複数メーカーのAGVや自動倉庫を運用しているお客様に対して、一つのコントローラで制御できるシステムのご提案なども数多くしていますよ。

取材陣  既存システムのブラックボックス化は大きな課題ですね。また、同じ敷地内なのに建屋ごとに使っているAGVメーカーが違うといった課題も、APT様に相談すれば解決できそうですね。では、新規のお客様にはどういったご提案をされるのでしょうか。

APTさん 新規でAGVを導入される企業様ですと、現場を確認し「ここをAGVにしたらどうか」など予算も考えながらご提案しています。いずれにしても、APTでは物流の自動化に関する幅広いしくみや設備を扱っており、システム構築も強みにしているため、使い方に応じた自動倉庫の設計が可能です。

取材陣  なるほど、得意とされているシステム構成を強みに、AGV・自動倉庫の良さを最適化できるご提案をしていただけるということですね。

APTさん 自動倉庫・AGVというとだいたいの大手企業では導入されていますが、まだまだ中小規模の企業では導入されていないのが現状です。今後は、そのような中小規模の企業で、自動倉庫・AGVの活用によって人の作業がより楽になるような、作業を補助する役割として導入いただければ、と考えています。

ワクワクするような未来の倉庫を今回見ることができました。
近い将来、製造業では「材料・在庫保管倉庫」の自動化、物流業界では倉庫の完全自動化など、AGVを利用した自動化は、加速すること間違いなしですね!!

マテハン機器のご相談や自動倉庫のリニューアルなどお気軽にご相談ください




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