備品を自動管理!?低コストで実現するICタグ棚管理システムをご紹介

2022年8月31日

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圧倒的に低コストで構築できるICタグ棚管理システム!備品や部品の場所・数をリアルタイム自動管理

工場の倉庫や物流施設はもちろん、店舗や商業施設、病院等のバックヤードは備品や物に溢れ、どこに何がどれだけあるというのを把握するのは一苦労。年に一度、または半年ごとの棚卸しが大変だという声をよく聞きます。管理の不備は備品の紛失や過剰な在庫確保などの原因にもなり、それを防ぐためには、何より溜めずに毎日コツコツと出入の管理をすることが大切です。
とは言え、毎日備品や在庫を数えて紙に記入するのは時代遅れ。かと言ってバーコードやQRコードによる管理システムもいまさら感は否めません。今ならRFIDやICタグを使ったシステムが有力候補になりますが、まだまだ導入コストが高いのが現実です。
それに対しカナデンとAB Circleが提案するのが、従来のRFID・ICタグのシステムよりも圧倒的に低価格の「ICタグ棚管理システム」。棚や物品の管理という付加価値を出しにくい工程に対し、最小限のコストでICタグを使った先進的なデジタル管理システムを構築し、リアルタイムの管理体制を実現します。すでに大手製造業メーカーの工場で導入されるなど、普及してきています。

ICタグを使ったリアルタイム物品管理とは!?

「ICタグ棚管理システム」とは、棚にICタグリーダーを、箱や保管ボックス、カートン、またはその内部の製品や備品にICタグを取り付け、箱や備品を出し入れする際、リーダーが自動でピッとICタグを読み取り、そのデータを管理することで、棚のどの箱に何が何個あり、いつ出し入れされたのかといった所在確認や履歴の管理などが簡単にできるようになるシステムです。
データは棚の上に設置したディスプレイに表示したり、管理PCや他の場所でも見ることができます。ICタグなのでカードのデータは簡単に書き換えでき、電子ペーパー型のICタグを使えばより詳しい情報を見える化でき、効率的な運用が可能になります。すでにバーコードやQRコードを使っていても、既存の管理システムはそのままに、新たにICタグやリーダーを追加する形でシステムを構築できます。
いったんシステムを構築してしまえば自動的に数や場所のデータをやり取りすることができるので、現場の作業者がバーコードを読み取ったりすることもなく、作業に集中することができます。常に新しいデータに更新されているので、棚卸し作業がとても楽になり、作業時間を大幅に短縮することができます。

付加価値を生まない管理工程だからこそ低コスト化が重要な理由

と言っても、ここまでは一般的なICタグ・RFIDを使った管理システムと変わりありません。当社のシステムが他と大きく異なるのが、圧倒的な低価格でシンプルにシステムを構築して提供できるということです。
一般的なICタグの管理システムの場合、まずリーダーが高額で、それを管理するソフトウェアも高く、一式揃えて導入すると多額な設備投資が必要となります。例えば、ハードウェアのICタグリーダーは1台あたり20万円以上はします。10台使えばそれだけで200万円です。それに対し当社の場合、リーダー単品は1万円もせず、ソフトウェア開発も含めて一式すべて1000万円もかからずに構築して納めることができます。棚や備品管理は付加価値を生む工程ではなく、なるべくお金をかけずに効率的な管理がしたい、システムが欲しいという方にはピッタリで、現在使っているお客様もほとんどが「コスト感に惹かれた」と高く評価いただいています。

HF帯(短波帯)を使って圧倒的な低コスト化を実現

このコスト差を生み出せる最大の理由は、当社のICタグシステムは、周波数帯にUHF帯(極超短波帯)を使わず、駅の改札や入退室管理システムなどと同じHF帯(短波帯)を使っていることです。
一般的なICタグシステムはほとんどがUHF帯を使っていて、小さなアンテナで数メートルの距離まで電波を飛ばすことができます。ハンディ型のリーダーで一気に大量のICタグを読み取るといった使い方で仕分けや検品、在庫管理など産業向けでよく使われています。業務用や産業用がメインとなるためシステムは高額になります。
それに対しHF帯は通信距離が数センチほどしかなく、触れるか触れないかの距離まで近づける、タッチさせる必要があります。交通機関やビルの入退室管理、行政のカードシステムといった業務用、民生用で広く使われている技術となります。すでに普及している技術なのでハードウェア・ソフトウェアも低コストとなっています。
AB CircleのICタグとICカードリーダーは、日本市場ではあまり知られていませんが、使いやすいと評判で世界中で使われている有力メーカーです。例えば、多くのメーカーのICタグリーダーは1台のPCに対して1台のリーダーしか対応しておらず、棚管理のような場合はそれなりのPCの台数を揃えたり、特別なシステムを作らなければなりません。そのためにシステムが高額になってしまいます。
それに対しAB Circleの製品の場合、1台のWindows PCに対し、最大10台までリーダーを接続して管理することができます。リーダーとPC間の接続はUSBとなっており、USBハブを使って複数台のシステムを簡単に低コストで構築することができます。管理して表示するソフトウェアも標準で使えるものを用意し、要望に応じてのカスタマイズや変更修正も可能となっています。
棚や箱、備品の管理であれば、わざわざ高性能で高額の産業用のUHF帯とそのシステムを使う必要はなく、HF帯で十分に同様のシステムを構築できます。こうした現場の要求に即した割り切りがお客様からご好評いただいています。

採用事例多数!ICタグを使用した現場の備品や作業進捗を見える化

実際に工場に導入したある電子機器メーカーでは現場の工具や備品などの管理で利用しています。現場でものがどこにいったか分からなくなることが時々発生し、それを防ぐためにICタグを使って工具の数と場所の管理を見える化しています。また別の電子部品メーカーでは、仕掛品はメモ用紙と一緒に箱に入れて棚に納めて管理していたものを、ICタグ棚管理システムに変更。メモ用紙の場合、紙がなくなったり、手書きで読めなかったり、文字がかすれたり、破れたりすることがありましたが、ICタグを利用することでそうしたこともなくなり、すぐに取り組まなければならない仕掛品がすぐに分かるようになって業務効率化につながったそうです。
またある半導体メーカーでは、半導体ウエハーの搬送用ボックスにICタグを取り付け、工程の管理を行なっています。それまではバーコードで管理していましたが、読み取りの手間とデータ更新の手間がかかっていて、そこを置き換えました。
いずれのケースも導入の決め手となったのは、やはり圧倒的な低価格。システムにかかるコストを極力抑えながら、ICタグを使った高精度な管理ができることを高く評価いただきました。

DXに向けた物品の動きの管理が重要

いまQRコードやバーコードで管理をしていても、今後、少量多品種が進むことで高頻度な生産入れ替えがあったり、人手不足が進行したり、また作業履歴や物の追跡管理の必要性が高まることが想定されます。これらに対応するためには、ICタグを使ったシステム化は欠かせません。ICタグを使ったシステムは、人の手を介することなく、モノの位置と動き、履歴を管理することができ、ミスや抜け漏れ、改ざんといった人特有のトラブルを回避でき、同時に人の作業をオペレーターから管理者へと引き上げてくれます。
RFID、ICタグで棚管理や在庫管理をやりたいけれど、システムが高額すぎて躊躇していた方、または諦めていた方にはぴったりの、お手頃で拡張性の高い棚管理システムとなっています。
DXを進めるためにはデジタル技術を使ったモノの動きの管理は不可欠です。是非一度ご検討ください。

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