【令和8年度】アシストスーツに活用できる補助金とは|申請の流れと注意点を解説

アシストスーツとは、製造業や介護、農業などの現場で利用されている装着型の補助機器のことです。作業者の負担を軽減できるなど多くのメリットがありますが、導入には一定の費用が必要です。アシストスーツの導入を検討するなら、補助金を活用してみてはいかがでしょうか。
本記事では、アシストスーツの導入に活用できる補助金について解説します。アシストスーツの主な種類と価格帯、補助金申請の流れと注意点についても紹介しますので、導入を検討している方は参考にしてください。
アシストスーツの種類と価格帯
アシストスーツは、人工筋肉やモーターの力によって荷物や重量物の持ち上げ・持ち運びを補助します。製品の特長や価格は、下記のようにメーカーによって異なります。
■アシストスーツの特長と価格帯
| 種類 | 特長 | 価格帯 |
|---|---|---|
| パッシブタイプ |
|
数万円~数十万円程度 |
| アクティブタイプ |
|
数十万円~100万円程度 |
| サポートタイプ |
|
数万円程度 |
※価格は相場であり、機能により変動する場合がございます。
サポートタイプは比較的安価なため導入しやすいですが、パッシブタイプやアクティブタイプには高価なものが多く、まとまった数量を導入する場合は慎重に検討する必要があるでしょう。
アシストスーツの需要は、現場作業者の高齢化や腰への負担軽減などの課題がある中、各業界で高まり続けています。一方で、高価な製品を多数導入することは、費用対効果の観点から難しいというケースも少なくありません。こうした事情により、需要はあるものの普及はそれほど進んでいないのが現状です。
アシストスーツの補助金は、この状況を改善する手段のひとつとなっています。メーカーがアシストスーツのラインアップの拡大や価格の引き下げに力を注ぐとともに、自治体や民間法人は補助金制度を設け、アシストスーツの導入を後押ししています。
アシストスーツに活用できる主な補助金
続いては、アシストスーツの導入に活用できる主な補助金を紹介します。補助金制度の内容を確認の上、検討してみてください。
なお、アシストスーツに活用できる補助金の事業や制度は、下記以外にも全国のさまざまな自治体や民間法人などが実施しています。例えば、農業が盛んな地域では、自治体が農業従事者向けにアシストスーツなどを対象とした補助金制度を設けていることがあります。自社の所在地や業種などを踏まえ、該当する自治体や民間法人の補助金を探してみるといいでしょう。
「カナデン補助金検索システム」では、「地域」「キーワード」「利用目的」から補助金を調べることができます。
また、無料で補助金活用の相談ができる「カナデン補助金ヘルプデスク」もお気軽にご利用ください。
介護テクノロジー導入支援事業
介護テクノロジー導入支援事業は、介護従事者の負担を軽減する介護ロボットやICT等の導入を支援するもので、全国の各自治体で実施されています。2025年度から、養護老人ホーム等も補助の対象となりました。
支援対象にはアシストスーツも含まれていますが、支援を受けるためには申請が必要です。申請に必要な提出書類や補助金額、2026年度のスケジュールは自治体によって異なるため、申請する際には自治体のウェブサイトなどを確認してください。ここでは本制度の、「介護テクノロジー」に関する補助内容を紹介します。
※2026年2月時点の情報です。詳細については、今後変更の可能性があります。
【補助要件・補助率等】
補助金の適用要件は、以下のとおりです。
- 介護ロボット等のパッケージ導入モデルや生産性向上ガイドライン等を参考に、課題を抽出し、生産性向上に資する業務改善計画を提出の上、一定の期間、効果を確認できるまで報告すること
- 第三者による業務改善支援又は研修・相談等による支援を受けること
- 介護情報基盤の利用準備を整えること
| 補助率 | 一定の要件を満たす場合は3/4(これ以外の場合は1/2) |
|---|---|
| 上限額 |
|
以下の要件を満たすと補助率が1/2から3/4に上乗せされます。
【共通要件】
- 職場環境の改善を図り、収支が改善された場合、職員賃金へ還元することを導入効果報告に明記する
- 従前の介護職員等の人員体制の効率化を行うこと
- 利用者のケアの質の維持向上や職員の負担軽減に資する取組を行うことを予定していること
【入所・泊まり・居住系】
利用者の安全並びに介護サービスの質の確保及び職員の負担軽減に資する方策を検討するための委員会を設置すること
【在宅系】
令和8年度内にケアプランデータ連携システムまたは同等のシステムを利用すること
※出典:厚生労働省「令和8年度 予算案の主要事項」
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/26syokanyosan/dl/01-02.pdf
ものづくり補助金
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金事業)は、中小企業や小規模事業者が生産性向上のために行う設備投資などを支援する制度です。全国中小企業団体中央会が実施し、アシストスーツの導入を含む、生産性向上に貢献するさまざまな取り組みが支援対象となっています。補助金は交付候補者の決定後、取り組みの実績報告などを経て交付額が決定し、事業者に交付される仕組みです。公募要領やスケジュールなどの詳細は、全国中小企業団体中央会の「ものづくり補助金総合サイト」に掲載されていますので、申請する際は事前に確認してください。
なお、2026年度以降、ものづくり補助金は新事業進出補助金と統合され、「新事業進出・ものづくり補助金」として実施される予定です。「製品・サービス高付加価値化枠」「グローバル枠」「新事業進出枠」の3つの申請枠が予定されています。
ここでは製品・サービス開発の取り組みを支援する現行制度の「製品・サービス高付加価値化枠」を紹介します。
※2026年2月時点の情報です。詳細については、今後変更の可能性があります。
【補助要件・補助率等】
以下の要件を全て満たす、3~5年の事業計画を策定し、実行する必要があります。
- 付加価値額の年平均成長率が3.0%以上増加
- 1人あたり給与支給総額の年平均成長率を3.5%以上増加
- 事業所内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金30円以上の水準
- 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等(従業員21名以上の場合のみ)
最低賃金引上げ特例が適用される事業者の場合、基本要件は1、2、4のみとなります。
| 「製品・サービス高付加価値化枠」 | |
|---|---|
| 対象事業 | 革新的な新製品・新サービス開発の取り組みに必要な設備・システム投資等 |
| 補助率 |
|
| 上限額 |
|
| 申請受付期間 | 2026年4月3日~5月8日 |
※出典:ものづくり補助金総合サイト「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募要領(第23次公募)」https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/23th/公募要領_23次締切_20260206.pdf
※出典:中小企業庁「令和8年度当初予算ものづくり商業サービス省力化・革新的開発・新事業・海外展開促進事業」https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r8/shinjigy_mono.pdf
※出典:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金総合サイト https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
「カナデン補助金検索システム」でも「ものづくり補助金」の検索・詳細確認ができます。ぜひご活用ください。
エイジフレンドリー補助金
厚生労働省が実施しているエイジフレンドリー補助金は、高齢者を含む労働者が安全かつ安心して働けるよう、労働災害防止対策などの取り組みを補助する制度です。重量物の運搬や介護作業の負担軽減、腰痛予防への取り組みも補助の対象となるため、アシストスーツの導入にも活用できます。
2025年度は、5月15日から10月31日まで申請を受け付けていました。予算案にエイジフレンドリー補助金が盛り込まれていることから、2026年度についても、同様の時期に実施される可能性があります。
厚生労働省の令和8年度予算案から、2026年度のエイジフレンドリー補助金の概要を紹介します。労災保険に加入している中小企業事業者が対象で、補助対象となる取り組み、補助率、上限額は以下のとおりです。
※2026年2月時点の情報です。詳細については、今後変更の可能性があります。
| 専門家総合対策コース 【既存(統合)・拡充】 |
熱中症対策コース 【新設】 |
コラボヘルスコース 【既存】 |
|
|---|---|---|---|
| 補助対象 |
|
熱中症リスクの高い暑熱作業のある事業場における休憩施設の整備、体温を下げるための機能のある服の導入等暑熱な環境による労働災害防止対策に要する費用 | 事業所カルテや健康スコアリングレポートを活用したコラボヘルス等の労働者の健康保持増進のための取組に要する費用 |
| 補助率 | 4/5(専門家によるリスクアセスメント) 1/2(リスクアセスメント結果を踏まえた対策の実施) |
1/2 | 3/4 |
| 上限額 | 100万円 | 100万円 | 30万円 |
既存のコースを統合・拡充した「専門家総合対策コース」では、滑りにくい床への改修や手すりの設置など、専門家によるリスクアセスメント結果を踏まえた対策に対し、対象経費の1/2が支援される予定です。また、近年の猛暑を背景に、「熱中症対策コース」も新たに設けられる見込みです。
申請する際は、厚生労働省のウェブサイトで詳細をご確認ください。
※出典:厚生労働省「令和8年度予算案の主要事項」
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/26syokanyosan/dl/01-02.pdf
※出典:厚生労働省「エイジフレンドリー補助金について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09940.html
「カナデン補助金検索システム」でも「エイジフレンドリー補助金」の詳細が確認できます。ぜひご活用ください。
アシストスーツの補助金申請の流れ

アシストスーツの導入で補助金を活用する際の申請の流れは、下記のとおりです。詳細は申請する補助金制度によって異なるため、自治体などのウェブサイトで確認しましょう。
1. 申請できる制度を探す
アシストスーツに活用できる補助金制度は、自治体や民間法人などが実施しています。補助金を申請する際は、まず自社が申請できる補助金制度を探すことから始める必要があります。自社の業種や所在地、アシストスーツの導入時期などから、申請できる補助金制度を探してください。補助金制度の情報は、自治体などのウェブサイトや補助金情報をまとめたサイトなどに掲載されています。
「カナデン補助金検索システム」では、「地域」「キーワード」「利用目的」から補助金を調べることができます。
また、無料で補助金活用の相談ができる「カナデン補助金ヘルプデスク」もお気軽にご利用ください。
2. 導入製品と台数を決める
申請する制度を見つけたら、導入するアシストスーツと台数を決めます。アシストスーツのメーカー各社に問い合わせて、見積もりを取ると比較しやすいでしょう。導入するアシストスーツの台数は、補助金の上限などをもとに算出してください。
3. 補助金を申請する
補助金を申請する際は、公募要領をよく確認することが大切です。基本的に、補助金制度は受付期限が設けられています。期限を過ぎると受け付けてもらえないため、余裕を持って申請することをおすすめします。
なお、カナデンでは、取り扱っている製品について補助金や助成金が受給できるよう、全面的にサポートしています。補助金について疑問やご質問がございましたら、ご相談無料の「カナデン補助金ヘルプデスク」をご利用ください。また、「カナデン補助金検索システム」では、地域や目的、キーワードなどから補助金情報を検索できますので、併せてご利用ください。
アシストスーツの補助金を活用する際の注意点
アシストスーツの補助金の多くは、交付対象となる事業者が審査の上で決められます。補助金がもらえることを前提にアシストスーツを導入しても、審査の結果、交付されないこともあるため注意が必要です。
補助金を申請する際は、制度の趣旨に沿って書類をそろえることが大切です。補助金の公募要領には、会社規模、資本金、アシストスーツ導入で得られるメリットなどを細かく記載する必要があります。また、制度によっては申請順に補助金が交付されることもあるため、できるだけ早めに申請しましょう。
補助金以外に費用を抑えてアシストスーツを導入する方法
アシストスーツを、補助金以外の方法で費用を抑えて導入したい場合は、レンタルを利用する方法があります。レンタルであれば、高価なアシストスーツでも低価格で利用可能です。
レンタルは基本的には短期間の契約となるため、作業者に合わない場合は次回から製品を変更することもできます。申請できる補助金がない場合や購入することが難しい場合などは、レンタルを検討してみてはいかがでしょうか。
アシストスーツ選びには無料体験会の活用がおすすめ
アシストスーツを選ぶ際は、試着ができる無料体験会や相談会を活用するのがおすすめです。現場作業者に合ったアシストスーツを選ぶには、作業者みずからアシストスーツを使ってみることが大切だからです。
無料体験会や相談会では、さまざまなメーカーのアシストスーツを体験でき、使い心地を確かめることができます。メーカーの担当者などから製品の説明が受けられるほか、操作方法についてアドバイスを受けることも可能です。無料体験会以外にも、メーカーに依頼すればデモ機などの試着ができる場合があります。作業者が使いやすいアシストスーツを選ぶには効果的な方法といえるでしょう。
アシストスーツ選びは、現場作業者の負担や生産性にも関わる重要事項です。自社にふさわしい製品を選ぶために、ぜひ無料体験会などで試着してみることをおすすめします。
アシストスーツのことならカナデンにご相談ください
現場作業者の負担を軽減できるアシストスーツは、高齢化が進む中、さまざまな分野でニーズが高まっています。一方で、パッシブタイプやアクティブタイプのアシストスーツは高価な製品が多く、導入は容易ではありません。こうした状況を受け、自治体や民間法人は補助金制度を設けて、アシストスーツの導入を後押ししています。補助金を上手に活用するには、公募要領に細かく目を通し、制度の趣旨に沿って必要事項を正確に記載することが大切です。また、申請の受付期限を過ぎることがないよう、早めの対応を心掛けてください。
アシストスーツを選ぶ際は、アシストスーツの試着ができる無料体験会や相談会の活用がおすすめです。体験会・相談会はメーカーが行っていますので、情報を集めて参加してみてはいかがでしょうか。カナデンでも、アシストスーツの体験会・相談会の斡旋、デモ機の貸し出しなどを行っています(一部地域を除く)。お気軽にご相談ください。
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