アシストスーツに活用できる補助金とは|申請の流れと注意点を解説
公開日:2024.06.27 更新日:2024.02.25
アシストスーツとは、製造業や介護、農業などの現場で利用されている装着型の補助機器のことです。作業者の負担を軽減できるなど多くのメリットがありますが、導入には一定の費用が必要です。アシストスーツの導入を検討するなら、補助金を活用してみてはいかがでしょうか。
本記事では、アシストスーツの導入に活用できる補助金について解説します。アシストスーツの主な種類と価格帯、補助金申請の流れと注意点についても紹介しますので、導入を検討している方は参考にしてください。
アシストスーツの種類と価格帯
アシストスーツは、人工筋肉やモーターの力によって荷物や重量物の持ち上げ・持ち運びを補助します。製品の特長や価格は、下記のようにメーカーによって異なります。
■アシストスーツの特長と価格帯
種類 | 特長 | 価格帯 |
---|---|---|
パッシブタイプ |
|
数万円~数十万円 |
アクティブタイプ |
|
数十万円~100万円程度 |
※価格は相場であり、機能により変動する場合がございます。
パッシブタイプは、安価な製品も存在するため導入しやすい一方、アクティブタイプは高価な製品が多いため、まとまった数量を導入する場合は慎重な検討が必要があるでしょう。
アシストスーツの需要は、現場作業者の高齢化や腰への負担軽減などの課題がある中、各業界で高まり続けています。一方で、高価な製品を多数導入することは、費用対効果の観点から難しいというケースも少なくありません。こうした事情により、需要はあるものの普及はそれほど進んでいないのが現状です。
アシストスーツの補助金は、この状況を改善する手段のひとつとなっています。メーカーがアシストスーツのラインアップの拡大や価格の引き下げに力を注ぐとともに、自治体や民間法人は補助金制度を設け、アシストスーツの導入を後押ししています。
アシストスーツに活用できる主な補助金
続いては、アシストスーツの導入に活用できる主な補助金を紹介します。補助金制度の内容を確認の上、検討してみてください。
なお、アシストスーツに活用できる補助金の事業や制度は、下記以外にも全国のさまざまな自治体や民間法人などが実施しています。例えば、農業が盛んな地域では、自治体が農業従事者向けにアシストスーツなどを対象とした補助金制度を設けていることがあります。自社の所在地や業種などを踏まえ、該当する自治体や民間法人の補助金を探してみるといいでしょう。
「カナデン補助金検索システム」では、「地域」「キーワード」「利用目的」から補助金を調べることができます。
また、無料で補助金活用の相談ができる「カナデン補助金ヘルプデスク」もお気軽にご利用ください。
介護ロボット導入支援事業
介護ロボット導入支援事業は、介護従事者の負担を軽減する介護ロボットの導入を支援するもので、全国の各自治体で実施されています。支援対象にはアシストスーツも含まれていますが、支援を受けるためには申請が必要です。申請に必要な提出書類や補助金額、2024年度のスケジュールは自治体によって異なるため、申請する際には自治体のウェブサイトなどを確認してください。
ものづくり補助金
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業)は、中小企業や小規模事業者が生産性向上のために行う設備投資などを支援する制度です。全国中小企業団体中央会が実施し、アシストスーツの導入を含む、生産性向上に貢献するさまざまな取り組みが支援対象となっています。補助金は交付候補者の決定後、取り組みの実績報告などを経て交付額が決定し、事業者に交付される仕組みです。公募要領やスケジュールなどの詳細は、全国中小企業団体中央会の「ものづくり補助金総合サイト」に掲載されていますので、申請する際は事前に確認してください。
「カナデン補助金検索システム」でも「ものづくり補助金」の検索・詳細確認ができます。ぜひご活用ください。
エイジフレンドリー補助金
厚生労働省が実施しているエイジフレンドリー補助金は、高齢者を含む労働者が安全かつ安心して働けるよう、労働災害防止対策などの取り組みを補助する制度です。重量物の運搬や介護作業の負担軽減、腰痛予防への取り組みも補助の対象となるため、アシストスーツの導入にも活用できます。2024年度は10月31日まで申請を受け付けています。申請する際は、厚生労働省のウェブサイトで詳細をご確認ください。
「カナデン補助金検索システム」でも「エイジフレンドリー補助金」の詳細が確認できます。ぜひご活用ください。
アシストスーツの補助金申請の流れ
アシストスーツの導入で補助金を活用する際の申請の流れは、下記のとおりです。詳細は申請する補助金制度によって異なるため、自治体などのウェブサイトで確認しましょう。
1. 申請できる制度を探す
アシストスーツに活用できる補助金制度は、自治体や民間法人などが実施しています。補助金を申請する際は、まず自社が申請できる補助金制度を探すことから始める必要があります。自社の業種や所在地、アシストスーツの導入時期などから、申請できる補助金制度を探してください。補助金制度の情報は、自治体などのウェブサイトや補助金情報をまとめたサイトなどに掲載されています。
「カナデン補助金検索システム」では、「地域」「キーワード」「利用目的」から補助金を調べることができます。
また、無料で補助金活用の相談ができる「カナデン補助金ヘルプデスク」もお気軽にご利用ください。
2. 導入製品と台数を決める
申請する制度を見つけたら、導入するアシストスーツと台数を決めます。アシストスーツのメーカー各社に問い合わせて、見積もりを取ると比較しやすいでしょう。導入するアシストスーツの台数は、補助金の上限などをもとに算出してください。
3. 補助金を申請する
補助金を申請する際は、公募要領をよく確認することが大切です。基本的に、補助金制度は受付期限が設けられています。期限を過ぎると受け付けてもらえないため、余裕を持って申請することをおすすめします。
なお、カナデンでは、取り扱っている製品について補助金や助成金が受給できるよう、全面的にサポートしています。補助金について疑問やご質問がございましたら、ご相談無料の「カナデン補助金ヘルプデスク」をご利用ください。また、「カナデン補助金検索システム」では、地域や目的、キーワードなどから補助金情報を検索できますので、併せてご利用ください。
アシストスーツの補助金を活用する際の注意点
アシストスーツの補助金の多くは、交付対象となる事業者が審査の上で決められます。補助金がもらえることを前提にアシストスーツを導入しても、審査の結果、交付されないこともあるため注意が必要です。
補助金を申請する際は、制度の趣旨に沿って書類をそろえることが大切です。補助金の公募要領には、会社規模、資本金、アシストスーツ導入で得られるメリットなどを細かく記載する必要があります。また、制度によっては申請順に補助金が交付されることもあるため、できるだけ早めに申請しましょう。
購入前に試せる!アシストスーツ導入の賢い方法
「アシストスーツを導入したいけど、自社に適しているか心配…」 そんなお悩みをお持ちのご担当者様も多いのではないでしょうか?
高価なアシストスーツを導入する前に、実際に試してみることが重要です。当社では、 多数のメーカーのアシストスーツを取り扱っており、導入をご検討いただく際にはトライアルをご利用いただけます。(一部有償)
実際の現場でアシストスーツをお試しいただくことで、「作業内容に合致しているか」や「作業者に身体的な負担なく装着できるか」など、自社に適した製品かどうかをご確認いただけます。
アシストスーツの導入は、作業者の負担軽減や生産性向上に大きく貢献します。
カナデンでは、お客様のご要望に合わせた最適なメーカー・機種の選定、トライアル導入から購入までをサポートいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
補助金活用で賢くアシストスーツの導入を
現場作業者の負担を軽減できるアシストスーツは、高齢化が進む中、さまざまな分野でニーズが高まっています。一方で、パッシブタイプやアクティブタイプのアシストスーツは高価な製品が多く、導入は容易ではありません。こうした状況を受け、自治体や民間法人は補助金制度を設けて、アシストスーツの導入を後押ししています。補助金を上手に活用するには、公募要領に細かく目を通し、制度の趣旨に沿って必要事項を正確に記載することが大切です。また、申請の受付期限を過ぎることがないよう、早めの対応を心掛けてください。
ただし補助金の申請には、情報収集や必要書類の準備などに時間や手間がかかります。アシストスーツ導入を検討しているが、補助金活用ができるのか分からない、申請方法が知りたいなど、補助金に関してご不明な点がある方は、カナデン補助金ヘルプデスクへお気軽にご相談ください。
カナデン補助金ヘルプデスクでは、アシストスーツご購入時に補助金・助成金が受給できるよう、全面的にサポートいたします。補助金に関するお問い合わせは次のヘルプデスクページよりお願いいたします。
カナデン製品サイトでは、アシストスーツをはじめとした、作業環境の改善に役立つ製品を多数ご紹介しています。セグメントや製品名・メーカー名でも検索可能です。ぜひご覧ください。
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