2026年最新!梅雨時の熱中症対策とWBGT管理|現場の準備不足を防ぐ環境改善
2026年6月10日
業界トレンド・製品解説
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暦の上では梅雨を迎え、現場では湿度の高い、体に堪える暑さが続いております。日々、現場の安全管理に励まれている皆様、本当にお疲れ様です。
令和7年(2025年)6月に「改正労働安全衛生規則」が施行され、職場における熱中症対策が義務化されてから1年が経過いたしました。
2月に公開した記事「2026年夏に向けた熱中症対策!改正労働安全衛生規則の義務化と現場での具体的な対応方法」では法改正の概要をお伝えしましたが、いよいよ現場レベルでの「実働」が求められる時期を迎えています。各現場で管理体制の運用が進む中、本格的な夏を迎える前の最初の関門となるのがこれからの時期に発生する梅雨型熱中症です。
真夏以上に警戒が必要?梅雨時期に潜む梅雨型熱中症の罠
「まだ6月だし、真夏ほど気温も高くないから大丈夫だろう」という現場の油断こそが、この時期に熱中症が多発する大きな原因です。総患者数こそ8月の真夏の方が多いですが、梅雨時期には「真夏並みのリスク環境なのに、体も対策も準備不足」という、危険な罠が潜んでいます。熱中症といえば真夏のイメージが強いですが、梅雨から対策を始めるべき明確な理由が2つあります。
1.高湿度環境が引き起こす体温調節の限界
1つ目は、梅雨特有の湿度の高さです。水分が蒸発しにくい高湿度な環境下では、人間の体は汗をかいても体温をうまく下げることができず、体内に熱がこもりやすくなります。気温が30℃未満であっても、湿度が80%を超えると暑さ指数であるWBGT値は一気に危険水準まで跳ね上がります。
2.体が暑さに慣れていない「暑熱順化」の遅れ
2つ目は、作業員の体がまだ本格的な暑さに慣れていない、すなわち暑熱順化前の状態であることです。体温調節機能が十分に働かないまま急な蒸し暑さにさらされるため、真夏なら耐えられるレベルの暑さであっても、身体への負荷が大きくなり、熱中症を引き起こしやすくなります。
厚生労働省の最新の統計によると、熱中症による死亡者は大半が7月・8月に集中していますが、「暑くなり始めの6月」にも大きなリスクが潜んでいます。
※出典:厚生労働省 「職場でおこる熱中症」https://neccyusho.mhlw.go.jp/heatstroke/#sec01_04
現場における重要性と初期症状の見分け方
義務化対応において、現場の管理者が最も注視すべきは初期の異変を素早く察知することです。これらを単なる疲れと放置することが、重大な労働災害への入り口となります。
絶対に見逃せない熱中症のサイン
現場で頻発する熱中症の初期症状として、以下のようなものが挙げられます。
・めまい、立ちくらみ
・筋肉の硬直(こむら返りなど)
・異常な大量の発汗
現場でこれらの兆候を見分けるためには、作業員同士で声を掛け合う「バディ制」の導入や、管理者による定期的な巡視が重要です。万が一、初期症状が見られた際の冷却方法として、すぐに涼しい場所へ移動させ、頸部や脇の下、足の付け根などを冷やす必要があります。また、単なる真水だけでなく、塩飴やタブレット、経口補水液などのミネラルをしっかりと摂取させることが、現場での事故例を防ぐための基本であり、重要な予防策となります。
現場全体の環境を改善する
高湿度な梅雨時期は、空調設備を効率よく使用できていないと、単に湿った生温かい空気が循環するだけになり、かえって体感温度が上がるリスクがあります。工場や物流倉庫など、天井が高く全館空調が難しい大規模空間では、人がいる低層空間だけを狙って冷やすスポット冷却や除湿が効果的です。本格的な暑さが始まる前のこの時期こそ、設備の点検と新規導入を検討する良いタイミングとなります。また、屋根や壁からの輻射熱を防ぐ遮熱対策を併用することで、冷房効率がさらに向上し、現場全体の室温上昇を根本から抑制できます。
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従業員を直接守る「個人単位」の熱中症対策
現場全体の空調設備を整えることと並行して、作業員個人の対策グッズを導入することも重要です。形だけの対策に終わらせないための、現場環境に合わせた運用のコツを解説します。
環境に合わせた冷却装備の使い分け
通常のファン付きウェアでは周囲の湿った温風を吸い込んでしまうような高温現場や、ホコリを嫌う精密工場には、冷水がチューブを循環する水冷式のウェアが適しています。また、食品や医薬品工場のように徹底した衛生管理が求められる現場では、体毛落下防止などの対策が施された専用の空調服を選ぶ必要があります。
「自社の現場にはどの対策グッズが合うのだろう?」とお悩みの方は、まずは以下の診断をお試しください。
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作業負荷を減らす「省力化」のアプローチ
衣服の工夫だけでなく、作業による肉体的な負荷(代謝熱)そのものを下げるアプローチも非常に有効です。例えば、重筋作業を伴う運搬作業そのものを電動化して身体への物理的な負荷を減らすことは、熱中症リスクの劇的な低減につながり、労働安全衛生の観点からも強く推奨されます。
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最新技術や効率化(DX)の紹介と管理体制の強化
改正労働安全衛生規則で義務付けられた報告体制の整備を確実に機能させるためには、最新技術を活用した客観的なデータ管理が不可欠です。個人の主観や管理者の目視だけに頼る安全管理には限界があるため、デジタル技術による常時監視を掛け合わせることが、初期対応の遅れを防ぎ、重大な災害を未然に防ぐ確実な手段となります。
客観的なデータに基づくWBGT管理
広範囲の環境データをリアルタイムで自動計測するシステムを導入し、暑さ指数であるWBGT値を常時監視することで、個人の感覚に頼らない安全管理が可能になります。危険値に達した際、自動でメールやブザーで通知する体制があれば、管理者が離れた場所にいても確実な休憩指示が出せます。
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バイタル監視による熱中症の予兆検知
環境データだけでなく、作業員の心拍数や皮膚温度などのバイタルデータを連携させ、個人ごとの熱中症の予兆をインテリジェントに検知するシステムも有効です。これにより、本人が異変を自覚する前に適切なタイミングで休憩を促すことが可能になります。
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企業と個人で取り組む熱中症対策。安心して働ける職場づくりへ
室温や湿度が上昇しやすい現場における熱中症対策は、従業員の健康と命を守るために決して見過ごすことのできない優先課題です。適切な設備やシステムを導入することは、冷房効率の向上によるエネルギーコストの削減、過酷な環境の改善による作業効率のアップ、そして安心して働ける職場としての企業価値の向上に直結する、未来への重要な投資です。企業と個人の双方が一丸となって両輪の対策を講じ、本格的な夏が到来する前に万全の準備を整えていきましょう。
カナデンでは、ご紹介した設備やシステムの他、現場の構造や用途に合わせた豊富な熱中症対策ソリューションをご提案しています。本格的な夏を迎える前の今が、見直しの最適なタイミングです。作業環境の改善やシステム選定にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※出典:厚生労働省 「職場における熱中症対策の強化について」https://www.mhlw.go.jp/content/001476821.pdf
梅雨のジメジメと迫る猛暑から現場を守る|カナデンおすすめ製品のご紹介
本記事でご紹介した、熱中症対策に効果的な製品・システムを一覧にまとめました。現場の課題や環境に合わせた最適な組み合わせをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
・大冷風でピンポイント冷却
・移動可能で柔軟に配置
・輻射熱をカットし室温上昇を抑制
・冷水循環で過酷な環境での体温上昇を防止
・徹底した衛生管理と冷却を両立
・運搬の肉体負荷を省力化
・WBGTを監視し危険を通知
・広範囲のWBGTをクラウドで一括管理
・バイタルデータから予兆を検知









