ゲリラ豪雨・台風に備える!防滴・防水製品でトラブルを未然に防ぐ
2025年6月30日
製品・サービス紹介
- 製品・サービス
近年、異常気象によるゲリラ豪雨や大型台風の発生が増加しています。製造業や工事業の現場では、電気設備や精密機器が雨水によって故障し、深刻なトラブルにつながるケースも少なくありません。 今回は、水濡れから機器を守る「防滴・防水製品」の重要性と、選び方のポイントについてご紹介いたします。
防滴・防水って何が違うの?
「防滴」と「防水」という言葉はよく耳にしますが、それぞれに明確な違いがあります。 それぞれの違いを理解することが、適切な製品選びには不可欠です。
・防滴(ぼうてき) 一時的な水しぶきや、軽い雨などから機器を保護する性能を指します。 小雨程度であれば問題なく使用できますが、水没したり、強い水圧がかかる場所での使用には向いていません。
・防水(ぼうすい) 一定の水圧や水深でも、内部に水が浸入しないように保護する性能を指します。 製品によって保護レベルが異なり、水没に耐えられるものや、高圧洗浄に耐えられるものなど、さまざまです。
IP等級(IPコード)で確認!防滴・防水性能の目安
IP等級(IPコード)とは、「International Protection Code(国際保護等級)」の略で、機器がどれだけ水や異物(埃や砂など)から保護されているかを示す国際規格です。「IP」の後に続く数字によって、防塵性能と防水性能が示されます。
例えば、「IP67」というコードの場合、
最初の数字(6)は防塵性能を表し、0~6の範囲で評価されます。
2番目の数字(7)は防水性能を表し、0~8の範囲で評価されます。
【防塵性能(最初の数字)】
0:保護がなく、異物が内部に侵入する可能性あり。
1~4:小さな異物や物体に対する保護。
5:完全密閉ではないが、ほこりが内部に侵入しにくい。
6:完全な防塵性能。ほこりが内部に入らない。
【防水性能(2番目の数字)】
0:水に対する保護がない。
1:垂直に降りかかる水滴による影響を防ぐ。
2:垂直から15度傾斜した状態で落下する水滴から保護する。
3:斜めからの水滴や噴霧に耐える。
4: あらゆる方向からの水の飛沫に耐える。
5:いくつかの水流や低圧の噴流水に耐える。
6:あらゆる方向からの強い噴流水に耐える。
7:一時的に水中に沈めても内部に水が入らない。
8:継続的な水中使用が可能(製品によって深さに制限あり)。
屋外や水回りでの使用が想定される機器を選ぶ際は、このIP等級を必ず確認するようにしましょう。
ゲリラ豪雨・台風対策におすすめの防滴・防水製品
防水コネクタ
屋外に設置されるセンサーや、製造ラインのモーターなど、ケーブル接続部からの浸水を防ぐには、防水コネクタが有効です。 コネクタ内部への水の浸入を防ぎ、ショートや誤作動によるトラブルを未然に防ぎます。
防水・防塵ボックス
ゲリラ豪雨や台風時は、遠隔地からのデータ収集や監視が困難になる場合があります。 屋外版エッジゲートウェイ「AG20」のような防水・防塵ボックスに収められた堅牢な機器を導入することで、悪天候の中でも安定したデータ通信や、IoTを活用した遠隔監視が可能になります。 例えば、弊社の「屋外版エッジゲートウェイ AG20」は、防水・防塵性能に加え、動作保証温度範囲も広く、屋外の過酷な環境下でも安定稼働を実現いたします。
屋外用ネットワークカメラ
ゲリラ豪雨や台風時は、現場の状況をリアルタイムで把握することが困難になる場合があります。 防水性能の高い屋外用ネットワークカメラを設置することで、悪天候時でも安全な場所から状況を確認することが可能になります。
まとめ
ゲリラ豪雨や台風は予測が難しく、突然の豪雨によって大きな被害が発生する可能性があります。 防滴・防水製品を導入することで、大切な設備を水濡れから守り、事業活動の継続性を高めることができます。 もし、どの製品を選べば良いか分からない場合は、お気軽にカナデンにご相談ください!