工場・物流倉庫のDXへの第一歩! 荷物運搬用エレベータ更新のポイント

2021年11月1日

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工場・物流倉庫のDXへの第一歩!荷物運搬用エレベータ更新のポイント

工場・物流倉庫のDXへの第一歩!荷物運搬用エレベータ更新のポイント

現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)が盛んに叫ばれています。

製造業や物流業でも各業界でDXをどう実現していくかが話題になり、工場や物流倉庫のスマート化、デジタル技術の導入の検討が進んでいます。

しかしながら足元を見ると、いま稼働している工場や倉庫を壊して、デジタル技術を活用した新工場にそっくり移管するというのは、多くの企業にとっては非現実的。膨大なコストと工期がかかり、大きなリスクになります。

いま重要なのは、既存の工場・倉庫の設備を活かしつつ、新しい時代に向けた備えをすること。つまりは「設備リニューアル」をうまく進め、工場・倉庫の能力を底上げすることです。ここでは、どんな工場・物流倉庫に必ずある「エレベータ」について、リニューアルのポイントについて解説します。

 更新時期を迎える1990〜2000年代のエレベータ

一般社団法人日本エレベーター協会「2019年度昇降機設置台数等調査結果報告」によると、2019年に保守点検が行われたエレベータは76万台で、国内にはこれだけのエレベータ が稼働していることになります。新規設置されたエレベータは約2万4861台。このうち工場や物流倉庫での新規エレベータ設置数は2287台で、荷物運搬用エレベータが1128台。工場や物流倉庫での新規エレベータ設置は年々増加傾向にあります。

エレベータの更新時期は、だいたい設置から20年から25年が経過する頃と言われ、いま更新時期を迎えているのは1990年から2000年頃に設置されたエレベータが対象となります。この頃はバブル崩壊後と言えど国内の製造業がまだ活況だった時期で、家電やデジタル機器、携帯電話等でも高い競争力がありました。国内に多くの工場があり、新設も多くありました。この頃の工場や倉庫に設置されたエレベータ がいま更新時期を迎えています。

 エレベータリニューアルで最も重視すべきポイント

エレベータのリニューアルで最も重視すべきポイントは、当たり前ですが「コスト」です。導入コストだけでなく、ランニングコストも含めたトータルコストをできるだけ低く抑えることが重要です。

 製品づくりに直接関わってくる生産ラインや加工機械、入出庫など在庫管理の効率化につながる物流機械の場合、大きなコストをかけてでも先進的な機械や装置に更新して生産性を上げることが大切であり、それが利益に直結してきます。 

 しかしエレベータの場合、エレベータが担っているのは荷物や人の移動であり、それ単体では利益や価値を生みません。スピードが早い、耐荷重が大きい、意匠性が高いなどエレベータには多くの特徴や差別化のポイントはありますが、工場や物流倉庫のエレベータ、特にリニューアルではさらに付加価値が生まれにくく、最重要視すべきはコスト。コストパフォーマンスの良さを基準に考えることが正解です。

 また、鉄骨造の建物は40-50年は利用されます。20年は折り返し地点で、次の建て替え時期を視野に入れると、エレベータへの設備投資が無駄にならず、ちょうど良いタイミングです。

工場・物流倉庫で使われているのは油圧式エレベータ 

工場や物流倉庫のエレベータのリニューアルを進める際、知っておいた方が良いのがエレベータの方式です。うっかり知らずにいるとリニューアルの際、落とし穴にはまりかねません。

エレベータの原理というと、滑車にロープが吊り下がり、ロープの端には片方にカゴ、もう片方に重りがついていて、井戸のつるべのように動くのをイメージすると思います。これはいわゆる「ロープ式」と呼ばれるエレベータの方式で、現在のエレベータの主流はロープ式になっています。

しかし20年、30年前から稼働している工場や物流倉庫のエレベータで採用されているのはロープ式ではありません。「油圧式」と呼ばれる別の方式です。

エレベータの基準階近くに機械室があり、油圧ポンプがエレベータの昇降運動を行います。油圧は、建機や重機でも使われている通り、大きなパワーを出しやすく、工場や物流倉庫のように重量のある荷物を運搬するためには油圧式が最適な方式であるとし、長年にわたって広く使われてきました。

最近は技術革新が進んで荷物運搬用エレベータでもロープ式が主流になっていますが、古くからある工場では油圧式のエレベータ がいまも現役で数多く稼働しています。

エレベータリニューアルの落とし穴

エレベータリニューアルの落とし穴

落とし穴というのは、リニューアルの際、いまのエレベータの主流だからと言って油圧式からロープ式に変更すると必要以上に大きなコストがかかる上、工期も長くかかり、結果として大きな損失を蒙ってしまうことです。前述の通り、エレベータリニューアルではコストが一番大事。ここは注意しなければなりません。

ロープ式はエレベータの上に機械室があり、モーターでロープを上下しています。一方、油圧式の場合、下の油圧ポンプでエレベータを上下させています。このため油圧式からロープ式に変更する際は、基本的に構造そのものが変わる為、イチから確認申請を提出し新たにエレベータを設置することとなります。

それにかかるコストは、一般的には1500万円や2000万円以上と言われています。リニューアルにかかる工期も1カ月から1カ月半とされています。工事の間はエレベータは使用できず、荷物運搬を止めなければいけなくなり、普段の活動に大きな制限がかかることになります。

一方、油圧式のまま更新すると、 かかるコストは500万円、1000万円から。ロープ式に変更する時の半分以下、3分の1程度で済みます。工期も1週間〜10日程度。ゴールデンウィークや夏季休業、年末年始の長期休暇期間に合わせて更新でき、日常の活動に影響なく更新が可能です。エレベータリニューアルで油圧式からロープ式に変える必要もメリットはほとんどありません。逆にコストが余計にかかるだけになりかねません。この落とし穴には注意してください。

油圧式エレベータのリニューアルならカナデンへ

油圧式エレベータのリニューアルならカナデンへ

現在、乗用エレベータ、荷物運搬用エレベータともにロープ式が主流となっていて、油圧式エレベータを取り扱っているメーカーが少なくなっています。実際、油圧式エレベータのパワーユニットについては、生産を終了したメーカーも出てきています。こうした状況のため、リニューアル時にコストをかけて油圧式からロープ式へと置き換えるケースが増えてきていますが、前述の通り、油圧式からロープ式への切り替えはコストと工期が大きくなるのが課題です。

 カナデンはパートナーとの協業で現在も油圧式エレベータ用のパワーユニットを取り扱い、日本はもちろんアジア各国で展開しています。現在稼働している油圧式エレベータをそのまま更新でき、主要メーカー各社の油圧式エレベータに対応可能です。低コストで従来よりも省エネ化したエレベーターに更新ができるというメリットがあります。

スマートファクトリーやZEB化もおまかせ

スマートファクトリーやZEB化もおまかせ

またカナデンでは、工場や物流倉庫のエレベータだけでなく、太陽光発電システムや無停電電源装置、省エネ化を踏まえたLED照明や空調機器、住宅設備、低温機器、受配電設備、エネルギーマネジメントシステム等も取り扱い、ビルや建物全体のスマート化やZEBに向けたソリューションも展開しています。

さらに、工場の生産設備や生産ライン、物流倉庫の高度化などファクトリーオートメーション(FA)、自動化のための機器やシステム、ソリューションを専門に行う専門組織も備え、スマートファクトリーの実現を支援しています。

カナデンは、製造業・ものづくり企業のビジネスの土台となる工場や物流倉庫の高度化、強靭化を支えるパートナーとして活動しています。エレベータのリニューアル、工場や物流倉庫のスマート化、エネルギー消費の削減まで対応可能です。これらの課題解決はカナデンにおまかせください!



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工場・物流倉庫のDXへの第一歩!荷物運搬用エレベーター更新のポイントとは?


現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)が盛んに叫ばれています。

製造業や物流業でも各業界でDXをどう実現していくかが話題になり、工場や物流倉庫のスマート化、デジタル技術の導入の検討が進んでいます。

しかしながら足元を見ると、いま稼働している工場や倉庫を壊して、デジタル技術を活用した新工場にそっくり移管するというのは、多くの企業にとっては非現実的。膨大なコストと工期がかかり、大きなリスクになります。

いま重要なのは、既存の工場・倉庫の設備を活かしつつ、新しい時代に向けた備えをすること。つまりは「設備リニューアル」をうまく進め、工場・倉庫の能力を底上げすることです。ここでは、どんな工場・物流倉庫に必ずある「エレベーター」について、エレベーター更新のポイントについて解説します。

 適切なエレベーター更新時期は?更新時期を迎える1990年代から2000年代のエレベーター

一般社団法人日本エレベーター協会「2019年度昇降機設置台数等調査結果報告」によると、2019年に保守点検が行われたエレベーターは76万台で、国内にはこれだけのエレベーターが稼働していることになります。新規設置されたエレベーターは約2万4861台。このうち工場や物流倉庫での新規エレベーター設置数は2287台で、荷物運搬用エレベーターが1128台。工場や物流倉庫での新規エレベーター設置は年々増加傾向にあります。

エレベーターの更新時期は、だいたい設置から20年から25年が経過する頃と言われ、いま更新時期を迎えているのは1990年から2000年頃に設置されたエレベーターが対象となります。この頃はバブル崩壊後と言えど国内の製造業がまだ活況だった時期で、家電やデジタル機器、携帯電話等でも高い競争力がありました。国内に多くの工場があり、新設も多くありました。この頃の工場や倉庫に設置されたエレベーター がいま更新時期を迎えています。

 エレベータ更新で最も重視すべきポイントとは?

エレベーターの更新で最も重視すべきポイントは、当たり前ですが「コスト」です。導入コストだけでなく、ランニングコストも含めたトータルコストをできるだけ低く抑えることが重要です。

 製品づくりに直接関わってくる生産ラインや加工機械、入出庫など在庫管理の効率化につながる物流機械の場合、大きなコストをかけてでも先進的な機械や装置に更新して生産性を上げることが大切であり、それが利益に直結してきます。 

 しかしエレベーターの場合、エレベーターが担っているのは荷物や人の移動であり、それ単体では利益や価値を生みません。スピードが早い、耐荷重が大きい、意匠性が高いなどエレベーターには多くの特徴や差別化のポイントはありますが、工場や物流倉庫のエレベーター、特にエレベーターの更新ではさらに付加価値が生まれにくく、最重要視すべきはコスト。コストパフォーマンスの良さを基準に考えることが正解です。

 また、鉄骨造の建物は40-50年は利用されます。20年は折り返し地点で、次の建て替え時期を視野に入れると、エレベーターへの設備投資が無駄にならず、ちょうど良いタイミングです。

工場・物流倉庫で使われているのは油圧式エレベーター?確認すべきエレベーターの構造 

工場や物流倉庫のエレベーターの更新を進める際、知っておいた方が良いのがエレベータの方式です。うっかり知らずにいるとエレベーターの更新の際、落とし穴にはまりかねません。

エレベーターの原理というと、滑車にロープが吊り下がり、ロープの端には片方にカゴ、もう片方に重りがついていて、井戸のつるべのように動くのをイメージすると思います。これはいわゆる「ロープ式」と呼ばれるエレベータの方式で、現在のエレベータの主流はロープ式になっています。

しかし20年、30年前から稼働している工場や物流倉庫のエレベーターで採用されているのはロープ式ではありません。「油圧式」と呼ばれる別の方式です。

エレベーターの基準階近くに機械室があり、油圧ポンプがエレベーターの昇降運動を行います。油圧は、建機や重機でも使われている通り、大きなパワーを出しやすく、工場や物流倉庫のように重量のある荷物を運搬するためには油圧式が最適な方式であるとし、長年にわたって広く使われてきました。

最近は技術革新が進んで荷物運搬用エレベーターでもロープ式が主流になっていますが、古くからある工場では油圧式のエレベーターがいまも現役で数多く稼働しています。

エレベータの更新の落とし穴!?更新前に知っておくべきこと


落とし穴というのは、エレベーターの更新の際、いまのエレベーターの主流だからと言って油圧式からロープ式に変更すると必要以上に大きなコストがかかる上、工期も長くかかり、結果として大きな損失を蒙ってしまうことです。前述の通り、エレベーターの更新ではコストが一番大事。ここは注意しなければなりません。

ロープ式はエレベータの上に機械室があり、モーターでロープを上下しています。一方、油圧式の場合、下の油圧ポンプでエレベーターを上下させています。このため油圧式からロープ式に変更する際は、基本的に構造そのものが変わる為、イチから確認申請を提出し新たにエレベーターを設置することとなります。

それにかかるコストは、一般的には1,500万円や2,000万円以上と言われています。更新にかかる工期も1カ月から1カ月半とされています。工事の間はエレベーターは使用できず、荷物運搬を止めなければいけなくなり、普段の活動に大きな制限がかかることになります。

一方、油圧式のまま更新すると、 かかるコストは500万円、1,000万円から。ロープ式に変更する時の半分以下、3分の1程度で済みます。工期も1週間〜10日程度。ゴールデンウィークや夏季休業、年末年始の長期休暇期間に合わせて更新でき、日常の活動に影響なく更新が可能です。エレベーターの更新で油圧式からロープ式に変える必要もメリットはほとんどありません。逆にコストが余計にかかるだけになりかねません。この落とし穴には注意してください。

油圧式エレベーターの更新ならカナデンへおまかせ

現在、乗用エレベーター、荷物運搬用エレベーターともにロープ式が主流となっていて、油圧式エレベーターを取り扱っているメーカーが少なくなっています。実際、油圧式エレベーターのパワーユニットについては、生産を終了したメーカーも出てきています。こうした状況のため、更新時にコストをかけて油圧式からロープ式へと置き換えるケースが増えてきていますが、前述の通り、油圧式からロープ式への切り替えはコストと工期が大きくなるのが課題です。

 カナデンはパートナーとの協業で現在も油圧式エレベーター用のパワーユニットを取り扱い、日本はもちろんアジア各国で展開しています。現在稼働している油圧式エレベーターをそのまま更新でき、主要メーカー各社の油圧式エレベーターに対応可能です。低コストで従来よりも省エネ化したエレベーターに更新ができるというメリットがあります。

スマートファクトリーやZEB化もカナデンにおまかせ

またカナデンでは、工場や物流倉庫のエレベーターだけでなく、太陽光発電システムや無停電電源装置、省エネ化を踏まえたLED照明や空調機器、住宅設備、低温機器、受配電設備、エネルギーマネジメントシステム等も取り扱い、ビルや建物全体のスマート化やZEBに向けたソリューションも展開しています。

さらに、工場の生産設備や生産ライン、物流倉庫の高度化などファクトリーオートメーション(FA)、自動化のための機器やシステム、ソリューションを専門に行う専門組織も備え、スマートファクトリーの実現を支援しています。

カナデンは、製造業・ものづくり企業のビジネスの土台となる工場や物流倉庫の高度化、強靭化を支えるパートナーとして活動しています。エレベーターの更新、工場や物流倉庫のスマート化、エネルギー消費の削減まで対応可能です。これらの課題解決はカナデンにおまかせください!



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