企業における湿度問題対策法とは?
2025年7月18日
製品・サービス紹介
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製造業の皆さま、工場の湿度管理でお困りではありませんか?
カビ、結露、製品品質の低下…これらは湿度管理を怠ると発生する問題です。
本記事では、企業における除湿の重要性とその対策についてご紹介いたします。
企業における湿度管理の重要性
製品品質からコスト削減まで、適切な除湿のメリットをご紹介します。
- 製品品質の維持・向上:
食品、医薬品、精密機器、電子部品などを扱う業種では、湿度管理が品質に大きく影響を与えます。
適切な湿度を保つことで製品の劣化を防ぎ、安定した品質を確保できます。 - 設備の保全:
過剰な湿度は金属部品の腐食や電子機器の故障を招く可能性があります。
除湿により設備の寿命を延ばし、生産ラインの停止リスクを軽減できます。 - 作業環境の改善:
快適な湿度環境は従業員の健康維持とモチベーション向上に寄与します。
また、熱中症防止やインフルエンザなど感染症の予防にも効果的です。 - 衛生管理の徹底:
湿度を適切に管理することでカビや細菌の繁殖を抑制でき、クリーンな環境を保つことが可能です。
食品工場や医療施設では特に重要で、HACCP(ハサップ)などの衛生基準にも対応できます。 - コスト削減:
湿度が引き起こす結露による製品廃棄、設備修理・交換の発生、作業効率の低下は企業のコスト増加につながります。
除湿を徹底することでこれらの無駄を防ぎ、長期的なコスト削減が期待できます。
効果的な除湿対策のポイント
- 現状把握:
まず、現状の温度と湿度を正確に把握することが大切です。
季節や時間帯、作業内容による変動も考慮しましょう。 - 目標設定:
製品や設備の特性、作業環境に応じて、最適な温度と湿度の目標値を設定します。 - 適切な機器の選定:
部屋の広さ、換気量、発熱量、設置スペースなどを考慮し、除湿能力や機能が最適な機器を選定することが重要です。 - 空気の循環:
除湿機だけでなく、エアー搬送ファンなどを併用し、室内の空気を効率良く循環させることで、除湿効果を高めることができます。
これにより、湿気が滞留しやすい場所にも均一に除湿された空気を届けられます。 - 継続的な管理:
除湿機を導入して終わりではなく、定期的な点検やメンテナンス、必要に応じた設定の見直しを行うことで、効果を維持することができます。
集中管理システムなどを活用すると、より効率的な管理が可能です。
除湿機選定のポイント
設置スペースとタイプ
除湿機の設置には、十分なスペースの確保が必要不可欠です。除湿機本体のほか、エアフィルターの脱着や通風のためのサービススペースも考慮する必要があります 。
除湿機には床置形、天吊形、天埋形など、さまざま設置タイプが存在します 。工場のスペース状況や、ダクトの有無などを考慮して最適なタイプを選びましょう。
例えば、床面の設置スペースが限られている場合は、天井空間を活用できる天吊形が有効です 。
除湿能力と対応温度範囲
除湿能力は、対象となる空間の広さや、発生する湿気の量によって選定します。
年間を通じての温度変化や、特定の低温環境での除湿が必要な場合は、幅広い温度・湿度範囲に対応できる機種や、低温域に特化した機種を検討する必要があります 。
省エネルギー性
除湿機は稼働時間が長くなるため、省エネルギー性能はランニングコストに大きく影響します。
高効率な熱交換器や圧縮機を採用している機種、インバータ制御により負荷変動に合わせて効率の良い運転ができる機種は、長期的に見てコストメリットが大きいです 。
衛生面とメンテナンス性
食品工場など衛生管理が重視される現場では、カビの発生を抑える機能や、清掃しやすい構造の機種を選ぶことが大切です。フィルターの交換や清掃が容易なもの、外装が耐食性に優れた素材であるものなどが望ましいです。
システム連携と管理性
複数の除湿機を導入する場合や、他の空調設備と連携させたい場合は、集中管理システムに対応しているかを確認しましょう 。
設備全体の一括管理が可能となり、スケジュール運転による消し忘れ防止や、湿度・温度の帳票出力など、HACCP対応にも貢献いたします 。これにより、管理の手間を大幅に削減できます 。
まとめ
適切な除湿対策を講じることで、カビの発生や結露による製品不良、設備故障のリスクを低減し、安定した品質での生産が可能になります。また、快適な作業環境は従業員のモチベーション維持にもつながり、作業効率の向上に貢献します。
除湿機の選定にあたっては、設置環境、必要な除湿能力、省エネルギー性、衛生面、そして既存の設備との連携といった多角的な視点からの検討が不可欠です。
これらのポイントを総合的に考慮し、自社に最適な除湿ソリューションを導入することが、企業の競争力強化につながります。